2011年4月6日
聞いたことのない町での被害情報を聞き、
八戸から南下しながら、海岸沿いの市町村状況を確認しようと思いました。
●八戸→八戸線沿線状況
八戸港
・電気の復旧はまだ
・一昨日の被害状況から特に変わっていない
(作業をしている様子も見かけない)
種市、階上、陸中八木、なども津波の被害にあっており、
ここに上がっていない町のどの地区にも海岸では津波がきていたよう。
<道路状況>
45号線を走りながら、下に向かう道をみつけて下っていき、また45に戻るような形でしか
訪問できない。下の道はつながっていない。
●田野畑村周辺の状況
・島越、野田、普代、平井賀など、海付近はほぼ壊滅的な状況
駅も町も跡形もなくなり、残っている家はほとんど見えない。
線路もくずれており、人が誰もいない。
作業しているのは、地元の工事作業員。
北リアス線の駅のある地区はほぼ津波の被害をうけている
米軍が捜索に入っている地区もあった
<道路状況>
島越近辺の44号線はほぼ通行止めで、
トンネル内の電気も通っていない。
45号線から、訪問先付近の海岸へ下る道からのアクセスが無難
●田老の状況
道をはさんで両側が何もなくなっている。
解体作業ははじまっているが、住民の姿はあまりみかけない。
自衛隊が捜索をしながら解体支持を出している
<道路状況>
・45号線沿いは通行止めはないが、町に近づくと
ガードレールがなくなり、アスファルトもなくなるので注意
●山田町の状況
町は壊滅的状態。火災のあとも見られる。
自衛隊の大規模な捜索、解体がはいっている。
市役所には町民が大勢あつまり、大変混雑していた。
<道路状況>・45号線、宮古市→山田町へ向かうとき渋滞が見られる
46号線から迂回して45号線に合流
・45号線の山道でガソリンスタンドあり。値段が160円近いところもある
●山田~釜石まで 山田線沿線の状況
吉里吉里、大槌、鵜住居、両石、釜石
すべて大きな津波の被害をうけている。
小さな街ほどひとがおらず、状況が進行していない印象を受ける
南リアス線沿線も同じような状況である
●大船渡→陸前高田
海岸は広範囲で壊滅状態
陸前高田にいる瀬尾の友達の親戚へ
ちょうど一歩手前まで津波の被害が来ていたようだが、
お家は無事であった。
おばさんからのお話から
・陸前高田は海より低くなるような地形になっており、
波も二つの方角からきた波がぶつかる地点に立地しているため被害が大きい
・市役所も避難所になっていた体育館も流されてしまったため
そこに避難していた人たちが大勢いたようで、被害がとても大きかった
行方不明者も多数いるよう
・車で逃げようとする人たちの渋滞ができてしまい、車ごと流されてしまった
・電気や水も止まっているところがたくさんある
・市役所が流されてしまったため、復興に向かう動きが遅れている
・ボランティアも来ているようだが、無事であった住民が避難所での炊き出しなどをしている様子
・食料・ガソリンなどは車で大船渡などへ調達しにいくが、数日前までは長蛇の列ができ、
買い物や、ガソリンが困難であったよう
陸前高田を抜ける道で、まだ浸水している箇所が多数みられた。
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陸前高田→一関→北上
<宿・風呂状況>
一関は栄えているようで、飲食には困らない様子。
しかし、自遊空間というネットカフェはしまっており、
ところどころ早く閉めたり閉店しているお店もあるようなので注意
快活CLUB北上店(ネットカフェ)は営業中
お風呂は早く閉まってしまうようなので、20時前までにいったほうがよい
<ガソリン状況>
24時間営業の店もあり。安い店で147円
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今日の訪問で、まだ復興にもはいることのできない地域がたくさんあるのを目撃した。
太平洋側の海沿いに津波が来なかった場所などない。
すべてが同じように大きな被害にあっている。
町の機関(役場や市役所)のダメージの受け方、元々のパワーバランスで、
復興への動き方に大きく差がでているように感じる。
また、小さな市町村の被害は報道で伝えられることはなく、
町ごとなくなった地域が多いにも関わらず、今後どのように復興に向かうのか、
今は見てうかがうことができない。
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