2011年5月30日月曜日

陸前高田市訪問① 2011年5月21日(土)

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2011年5月18日〜24日までの
小森はるか/瀬尾なつみ2度目の東北移動の報告をブログで情報発信します。
移動した場所で得た情報や、ボランティアセンター情報、再度訪れた場所の状況の変化など伝えていきます。リンクやtwitterでの拡散歓迎です。

<ルート>
北上市→陸前高田市
国道343沿
※奥州市 道の駅「みずさわ」付近の藤橋が通行止めのため迂回

















●陸前高田市災害ボランティアセンターへ


<陸前高田市災害ボランティアセンター>
〒029-2202
陸前高田市横田町狩集96-3
連絡先(代表)
090-1344-6017
090-1344-5763
http://rikutaka.ti-da.net/

・県外、個人ボランティア受付可能
・駐車場あり
・宿泊施設あり
・個人宅、畑、田んぼの瓦礫撤去が主な依頼
・道具の貸し出しあり
※バスなどの公共交通機関はないため、自家用車でお越し下さい。

<宿泊施設>
住田町役場 大股地区公民館
〒029-2311
岩手県気仙郡住田町世田米字下大股66−1

無料
宿泊可能者約100人(布団寝袋貸し出し可)
敷地内テント約60張り可能
駐車可能台数100台以上
※男女別水洗トイレ、館外にも水道あり

連絡先
080-2820-2058(南)
090-2790-0564(村上)

こちらでは大船渡、陸前高田のボランティアの方々が宿泊されています。

<ボランティアセンターの状況>
ボランティアセンターを運営されている方にお話を伺いました。
・陸前高田市では県外からのボランティアの力を頼りにしている
※高田市のほとんどが津波被害を受けたため
・GW以降ニーズが増え、ボランティアの数が減っている
・市からもニーズが出ている(50から100人規模で)
・岩手県は県外、個人のボランティアを受け付けていないとの広報があったため、人手が足りない
・団体バスでの参加もある
・一日に平日個人ボランティア20人、団体100人程(一日に200〜300人ほどの人手が足りない)
・運営は5人ほどが長期、あとは全員約5日ごとの交代になっている
・ボランティアに来た人とお茶を飲んだり、模造紙にメッセージを書いたり、お菓子を配ったり等
外から来た人との交流を大切にしている。

この日は松坂牛の炊き出しもあり、とても明るい雰囲気の中、ボランティアや運営の人たちが交流していました。

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●陸前高田 今泉・長部保育所へ


募金によって集まったお金でクレヨンを購入し、保育園へ届けました。
今泉保育園の園長さんの佐々木先生にお話をうかがいました。
土曜日でしたが園児さんが遊んでいらっしゃいました。
現在も断水中。

<震災時の今泉保育所>
・震災時はお昼寝の時間であったが、その時預かっていた子供たちは無事に裏の山へ避難した。
・今泉保育所は跡形もなく流されてしまった。
・3日ぐらいはまともな物資も届かなかった。少し離れていた長部保育所へ無事であるか先生があるいて確認しに行き、その後、全員で長部保育所へ避難した。
・長部保育所では給食をそこでつくっているために食料の貯蔵があり、しばらくそれでしのいだとのこと。

<現在の今泉、長部保育所の様子>
・今泉保育所は津波で流されてしまったが、現在は長部保育園で園児さんも先生方も合同で再園している。
・園児の中には家族をなくされた子も、家を流された子も、何もなかった子もあり、それぞれである。
・元気に遊んではいるが、余震がくると、パニックになってしまったり、お昼寝時に地震が来たため、
寝るのを怖がる子もいるとのこと。
・給食は長部保育所でつくられたものを食べているが、すべての食材があるわけではなく、断水もしているため、通常どおりの給食ではないとのこと。
・長部保育所は高台にあり、瓦礫が目に入ることはないが、お散歩などに外へ出かけるときに、
子供たちの目にその風景が映らないように気をつけている。
・園内の遊具も倒壊や崖崩れ等の恐れがあるため、立ち入り禁止となっている。
・預かっている園児たちは、避難所から来ている子はおらず、仮設住宅か、友人の家に避難しているとのこと。
・画用紙などが足りていなかったり、お店がないため、ちょっとしたものが手に入らなかったりするとのこと。
※画用紙は募金のお金で購入してお渡しする予定です。

<今後について>
・今泉地区全体で大きな津波被害にあっているため今泉保育所の再開の目処はたっていないが、陸前高田では「けんか七夕」のお祭りを復活させようなど、前向きな動きが見られるため、きっといつかは再開することだろうと話されていました。


●陸前高田市役所付近へ


<状況>
・非常に広範囲にわたる津波被害があり、自衛隊、消防団、警察官らが捜索をしている。
・橋が決壊しており、内陸の方まで迂回しなければならない。
・重機がたくさんはいっており、道路が出来始めていたり、電信柱がたち始めている。
・自衛隊や地元の人が開いたお風呂などがあった
・市内を走る無料のバスがあったが、乗客はほとんどいなかった
・市役所は高台に仮設でたっていた。
・高台の方へ行くと、人気があった
・給食センターに災害対策本部が設置されている



●以前お伺いした陸前高田市米崎町のお宅へ

お家のすぐ近くまで波がきて、幸い助かったところに住まれている方にお話を伺いました。

<状況>
・1ヶ月前に来たときと変わらない風景(ほとんどの瓦礫が撤去されていない)
・近くにお店もなく、移動販売のスーパーもいつくるかわからないとのこと
・買い物には大船渡市まで行かなければならず、お家から離れたくないという気持ちもあり行くことができない。
・移動販売ではお肉、魚がない。
・陸前高田市でとれた魚はまだ食べる気がしない
・ホテルキャピタルがあったところは、松原があり古河沼がありホテルなどの観光施設があったがなくなってしまった
・陸前高田では、波がとても速く、引き潮もはやかったとのこと

またこのお宅にお伺いしますのでそちらは2011年5月23日のブログで!

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