2011年7月23日土曜日

釜石市、山田町 2011年7月19日(火)

小森はるか/瀬尾なつみは、東北各地へ足を運び、いろんな方々にお話を聞いてまわっています。
2011年7月18日から19日にかけて東北を訪れました。
今回で3回目になります。大学院の同級生、野口健吾さんも一緒に行きました。
そこで聞いたお話をまとめ、blogで伝えていきたいと思います。
今、東北の人たちの声を多くの方に知って頂けたらと思って活動しています。


7月18日→名取市閖上、名取市北釜
7月19日→釜石市、山田町、陸前高田市






A 岩手県下閉伊郡山田町

B 岩手県釜石市

C 陸前高田市















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岩手県釜石市へ
釜石駅付近から港へ向かって移動。川を渡ってから急に津波のあとが大きく残っているのがわかる。

<釜石市の様子>2011年7月19日現在
・匂いはところどころ急激に臭くなったりしている。
・ハエが多い。
・人気はなく、解体OKの印が付けられた住宅が並んでいる。
・信号がついていない場所はまだたくさんある。
・自衛隊の姿はなく、工事をしている方や道路の誘導をする警察の方を見かけた。
・釜石港付近の「釜石グレーンセンター」の工場  では大きな建物はゆがみ、中では重機がはいっている。
・強力ボンドのような液体が流れ出ていて異臭をはなっている。
・釜石駅付近の「サンフィッシュ釜石」「シープラザ釜石」という魚の直売センターは営業しており、三陸でとれた海産物を販売していた。
・「シープラザ釜石」は安否確認所にもなっている。
・ 「シープラザ釜石」のとなりにあったビアーガーデンのような場所は物資倉庫になっていた。


グレーンセンター内部


グレーンセンター外壁










グレーンセンター脇の水路。水の色が変色している。


















ここは巨大な外国船が道路にのりあげてしまった場所で大きく報道で取り上げられた場所。
私たちが来た時は見物人が多く、写真などをとっていた。
(こちらのブログにあった画像を掲載させていただきました。http://blogs.yahoo.co.jp/kagaku43/12525665.html)

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山田町陸中山田駅付近
一緒に同行していた野口さんが一度来たことのある場所へ行く。

<山田町の様子>2011年7月19日現在
・陸中山田駅のあった場所はもう跡形もなくなくなっている。
・山田港も流されていた。
・ところどころに火事があった様子が見られる。
・駅前には飲み物を買ったスーパーがあったが建物はなくなっている。
・ラーメンやさんも探したが、見つからなかった。
・あまり歩いている方を見かけなかった。
・釜石同様、家の解体が進められている様子。
陸中山田駅

陸中山田駅のホーム

駅付近の商店や住宅があった場所

















線路あたりに落ちていた乗車券を印刷するためのテープ



































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●山田町田ノ浜へ
野口さんが訪れたという田ノ浜の荒神浜の神社を探しにいくため、陸中山田から田ノ浜へ。

   






上:陸中山田駅

下:田ノ浜











田ノ浜の漁師さんのお話

田ノ浜の海岸は本当にきれいな海岸で、そこには漁師さんたちがたくさんいて、たき火をしています。
そこで出会った漁師さんたちからお話を伺いました。
 














<田ノ浜の被害について>
・田ノ浜は全体で500世帯ほどの集落で、そのすべての家がまるごと流されてしまった。
・住民1200人中の130人ほどが亡くなった。
・20m近くの津波が襲った。
・住民の方々はみんな仮設住宅か避難所に住まれている。
・神社の鳥居も流され破壊されてしまった。
・左右からの波が合わさり堤防が崩れ、瓦礫の山が出来上がった。
・山火事が起こり、4,5日続いていた。 

<海岸で何をしているのか>
海に出ることができないので、国から助成をもらって毎日朝から夕方まで海岸の瓦礫をひろい、燃やしている。ほとんどの漁師さんが仕事を失い、同じように瓦礫掃除をしている。

<漁師さん自身の話>
 ・ここではカツオのえさになるイワシがとれるらしく、毎日たくさんの船が仕入れにきていたという。今では一隻も来ず、早く船がこの港に着くのを見たいと仰っていた。

・2010年12月まで静岡で出稼ぎに仕事をし、戻ってきてここに家を立てたばかりであった。4ヶ月ほどで家を流されてしまったと仰っていた

・神社にあった神輿は流されてしまって、海岸もこのような状態なのでお祭りは中止になったが、みんなそれぞれお参りにきている。 この神社は釜石にいる神様とつながっていて、その方角に向かって祈っていたためできた神社だという。漁に行くときも拝むと仰っていた

・3月14日からこの地区の記録を残そうと写真に撮っている。 この地区の人が撮らなくちゃ誰が残すんだと仰っていた。プリントされた写真は大事にアルバムにいれ、風呂敷に包んで持ち歩いていた。

3月13日から記録していた写真を見せて頂く


海岸の掃除をする漁師さんたち

津波によって鳥居が壊されてしまった神社


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