2011年7月18日から19日にかけて東北を訪れました。
今回で3回目になります。大学院の同級生、野口健吾さんも一緒に行きました。
そこで聞いたお話をまとめ、blogで伝えていきたいと思います。
今、東北の人たちの声を多くの方に知って頂けたらと思って活動しています。
7月18日→名取市閖上、名取市北釜
7月19日→釜石市、山田町、陸前高田市
A:名取市閖上小学校
B:名取市北釜集会場
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名取市閖上小学校での写真洗浄
閖上(ゆりあげ)小学校では自衛隊の方々が集めてくださったこの地区の写真を回収し、洗浄しています。私たちも写真洗浄のボランティアに参加し、お話を伺いました。
ゆりあげ思い出探し隊
場所:閖上小学校体育館 宮城県名取市閖上字鶴塚52
日時:毎週月・火・水の午前(現在はほぼ毎日朝から夕方6時まで)
内容:写真の洗浄・展示
準備:汚れてもいい服装、ボランティア保険
<閖上の被害>
・7000人近くが住む地区で、1000人の方が亡くなった。・閖上小学校にいた生徒さんはみなさん無事でしたが、当日学校を休んだ生徒さん数人が亡くなられたとのことでした。
<ゆりあげ思い出探し隊の状況>
・当初ここを立ち上げた女性の方にかわり、現在はお話を聞かせて下さった方が1人で運営されている。(写真洗浄の運営は各自治体によって違う)
・FUJIFILMの方も協力している。
・10万枚もの写真を洗浄しなければならないため、人手が必要である。
<ボランティアに関する問題点>
・写真洗浄のボランティアはあまり認知されていない。・駅から遠いため車がなければここに来ることができない。(歩くと1時間くらいかかる)
・大人数のボランティアが宿泊できる施設が近くにない。お寺などが無料で解放しているところもあるという。
・夏には大学生が団体で来ることが決まっているが、それ以外の大人数でのボランティアは決まっていないとのこと。
<洗浄に関する問題点>
・アルバムから写真を剥がす時に、そのときは像が残っているのにすべて崩れてしまう。特にインクジェットのプリントは少しでも水に浸かっていたらそのような現象が起きる。・洗浄の際に、筆で泥や海水を落とすことでその像まで削って落としてしまう。
・まだ複写の作業は行われていない。
・小学校も津波の被害にあった場所なので、電気が通っておらず、パソコンの作業が難しい。複写してデータを管理できない。スキャナが使えない。カメラが充電できないなど。
・専用のバットや道具が揃っていない。
このカゴにはいった写真はすべて洗浄しなければならない |
洗浄の際に溶けてしまう写真 |
筆でこすることで像が消える |
何が写っていたか分からなくなってしまう |
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名取市北釜集会場での写真洗浄
北釜の集会場にて写真洗浄、管理をしている方にお話をうかがいました。
集会場は仙台空港のすぐ横にあります。
<北釜の写真洗浄の状況>
・北釜は100世帯ほどの地区であり、海も近く多くの被害を受けた。・北釜のみの写真を扱っているため、閖上よりも枚数がすくなく集まったものはすべて洗浄、展示、複写の作業が終わっている。
・この集会場は元々地域の方がよく集まる場所であったため、自然とみんなあつまるため、ここでの活動が認知されている。
・集会場も被害を受けている場所で、天井が崩れたりする危険がある。
・今後、ここにある写真がどうなるかはまだ決まっていないとのこと。
北釜集会場 |
集会場の中の様子 |
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写真洗浄に関するリンク
・FUJIFILMhttp://fujifilm.jp/support/
・せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の記事
http://recorder311.smt.jp/tag/
・閖上のスタッフ日誌
http://camerapeople.jugem.jp/?
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